とっておきの階段の家
主役は1階から3階まで続くオープン階段。生活導線の役割以上に、家の象徴でもあるこの階段はオーナーの強い想いが形になった。
見せる階段として玄関のすぐ隣に配置し、家族や来訪者の目に必ず触れるものとした。ディスプレイスペースを兼ねた1段目のステージ部分は仕上げを変えて特別感を演出。階段を天井から吊っているかのような細格子は縦空間を繋ぐ意匠性を備えつつ落下防止と手摺の役割を果たす。
屋内外の吹抜けとそれに隣接した大きい窓も特徴である。空間全体が開け放たれており、実空間よりも広い印象を与える。また、吹抜けから暖気が昇ってしまうため主要箇所に床暖房を採用。審美性と快適性の両立を目指した。
キッチンは緩やかなスキップフロアになっており、家事をしながらリビングの様子を見渡すことができる。表しの梁とシックな壁紙がくつろぎ空間を演出し、パントリーと吹抜けに採用した金糸雀色の壁紙が空間に華を添える。
装飾的な部分とオーソドックスな部分が程よく融合した住まいである。
- 構造・規模
- 木造3階建て
- 床面積
- 1階 45.95㎡(13.89坪)
2階 49.27㎡(14.90坪)
3階 30.17㎡(9.12坪) - 延床面積
- 125.39㎡(37.93坪)