仙台を一望する土壁の家

仙台を一望できる高台に立つ土壁の家は屋根・基礎が一体となる仕上がりで、まるで地面から隆起したかのような佇まい。山から採取した土にわらすさを混ぜて作った土壁は荒壁のような立体感を持ち、独特ながらも自然によく調和している。

居室から仙台の街並みと遠くの海まで見渡せるように建物を「くの字」の変形とし、眺めの良い北側には天井までの大開口を設けた。土間とフラットなウッドデッキは室内外の空間をつなぎ、自然とのふれあいをより軽快なものにしてくれる。

外観のアクセントとなる窓台の枕木はオーストラリア産のレッドラバーウッド。生き生きとした表情を見せる面白い素材ばかりを集めたこだわりの家だ。

内装は赤みの強いオレンジを基調としたシンプルな仕上がり。個性的な家具と均衡を保っている。

家の中央に備え付けた薪ストーブは、リビングのどの位置からでも炎を楽しむことができる。LDKの壁は施主家族による漆喰塗り。塗る人の数だけパターンが出来上がり、広い面でも見ていて飽きない。

トイレの手洗いカウンターは杉の丸太を切ったもので、表面に現れた溝は迷路のようで好奇心をそそる。
要所に自然素材を効果的に取り入れ、シンプルながらも印象的な室内空間に。

「楽しく暮らしていく」という想いを体現した内装になっている。

構造・規模
木造平屋建て
床面積
85.26㎡(25.79坪)
延床面積
85.26㎡(25.79坪)

Garbo Design Space Office